「お正月に1年の目標を立てる」、「今期の営業目標を立てる」など、仕事でもプライベートでも、目標を立てる場面はたくさん存在します。
みなさんもこれまで幾度となく、目標を立ててきたのではないでしょうか。
しかしその目標、今まできちんと達成してきましたか?
あるいは達成できなくとも、目標達成のための行動をしっかりとることはできていたでしょうか?
『今年はダイエットをする』『年間〇〇○万の営業目標を達成する』と意気込んだものの、達成には程遠いく、やるべき事ができない方が多いと思います。
そこで目標達成にお役に立てるWOOPの法則をご紹介させていただきます。
WOOPの法則とは
ニューヨーク大学、およびハンブルク大学の心理学教授であるガブリエル・エッティンゲン博士が提唱したものです。エッティンゲン博士は、目標達成のためには、ポジティブ思考を捨てることをすすめています。ポジティブ思考だと、成功した自分を思い浮かべ、それだけで満足してしまうのだそう。それよりも、目標に向かっている途中で起こりうるネガティブなことを想像し、対策を立てるほうが、目標を実現するのに有効であると述べています。
WOOPの法則は以下の通り
1. Wish(願望)
自分がこうありたいという目標を定めます。簡単ではないけれど、一定期間のうちに達成できそうなものを選びましょう。
(例)営業の全国表彰をとる。
2. Outcome(成果、結果)
次に、達成した場合に得られる成果について考えましょう。関連する出来事や経験を、出来る限り鮮明に想像します。
(例)年収が上がる。出世できる。市場価値が高まり転職できる。スキルアップにつながる。
3. Obstacle(障害)
次に、その目標を達成する際に一番の障害となるものを見つけましょう。ポイントは、自分の内面的な障害を思い浮かべることです。疲労や不安かもしれませんし、行動、感情、強迫観念、衝動、悪習慣なども考えられます。
(例)給料が上がって今の生活に満足してしまう。
(例)成績に満足して努力しなくなる。
4. Plan(計画)
最後に、その障害を乗り越えるために自分ができる最も効果的なことを決めておきます。どのような場面でその障害が起きるか具体的に想像し、「障害Xがおきたら、行動Yで乗り越える」と心の中にとどめておきましょう。
(例)給料が上がって満足しないために、毎月30万ずつ株式投資、財形貯蓄に回しすぐには使えないお金にする。
(例)今の成績に満足しないために、トップ営業マンと月1回は会う。勉強会、講演など月1回以上必ず行く。
WOOPの法則の効果
WOOPを使って目標設定をした人と、していない人を比較したところ2倍も成果が上がったという研究結果が出ています。
ポジティブに目標を立てることも大切です。しかしより確実に目標を達成するには自分の弱さを知り、対策を立てることが大切です。