テクニックだけで上を目指すことは不可能です。
すべては心が先です。
心が技術を超えない限り、技術は生かされません。
本書では営業に対する考えかた、人生の考えかたを説いた本です。
営業の心の部分を磨きたいかた、営業がつらいと感じているかたは必読です。
中村信仁さんとは
1966年生まれ。
株式会社エムアンドジー 代表取締役。
株式会社アイスブレイク 代表取締役。
高校卒業後、外資系出版会社ブリタニカにてフルコミッションの営業に就く。
入社前研修中に初オーダーという快挙を為しその夏のコンテストにて世界最年少(18才)で3位入賞。
19才で最年少マネージャーに昇進。
4年間の在職中すべてのコンテストに入賞。
22才の時に株式会社エムアンドジーを設立。
英会話学校の立ち上げを任され関東有数の有名スクールに育てあげる。
各企業の営業プロディース、営業パーソン育成を行っていた。
現在は新卒採用プランナーとして人材共有、人材育成を事情に、全国で年100回以上の講演活動を精力的にこなしている。
また若者たちの勉強会である、中村永業塾、就活道場笑顔塾を開催している。
(本書刊行時)
5つの学び
- 子供は前向き
- 人はモノじゃなくて想いでつながる
- 出入りの法則
- 最大の学びは本物に触れること
- 受けた恩は石に刻み、掛けた恩は水に流せ
① 生まれる時みんな前向きな心を持って誕生する
歩けない赤ちゃんが、ハイハイするようになり、次につかまり立ちができるようになる。
そして生まれて初めての一歩を突然踏み出す奇跡を起こす。
もし赤ちゃんがなんでもやる前から無理だとか考えていたら一年という長い時間をかけて歩き出すことは不可能。
転んでも、転んでも、無意識にできると信じているからこそ、赤ちゃんはあきらめない。
人間はいつの間にかその心を忘れてしまい、行動する前に理屈を先に考え、頭の中で勝手な結論付けをするようになる。
けっして前向きな心を忘れない。
② 人はモノじゃなくて想いでつながる
その人の心の中にどんな想いがあるか、その想いが姿に現れる。
そして、その姿は、その人の仕事への形になって仕事のあり方を創りあげる。
お客さんはものにお金を払う人はいない。
みんな想いにお金を出す。
その商品が誕生した想い、その商品を作っている人の想い、それを売る人の想い。
そのお想いに対して無意識にお客さんは反応して、欲しいと思う。
③ 出入りの法則
宇宙には大きなエネルギーの法則が数多く存在します。
地球の自転や星々の公転、重力の存在、竜巻やカミナリ。
理屈では説明できてもその根本は誰も解き明かされていない。
それと同様に出入りの法則がある。
「出るのが先、入るのはあと」という法則。
バスも電車もエレベーターも降りる人を先に下さなければ乗ることができない。
また心理的にもこの法則が働いている。
人を大切にする人は、人からも大切にされる。
人のために動く人は、自分を助けてくれる人に恵まれる。
約束を粗末にする人は、誰からも大切にされない。
財布のお金も正しい使い方をすると自分に帰ってくる。
未来のお客様のためになっているか、誰かのためになっているか。
④ 最大の学びは本物に触れること
三流、四流を真似てもだめ。
本物を見る、触れる、真似る。
パリでなぜ一流の画家が育つのか?
それはパリに一流の芸術家がいるから。
百枚の三流の絵を見るくらいならたった一枚の本物の絵を見る。
本物を知らないまま過ごすことは、最大の学びを放棄するに等しい。
本物への投資を怠らない。
一流に触れる。
⑤ 受けた恩は石に刻み、掛けた恩は水に流せ
掛けた恩はさらっと忘れ去るのが一番です。
しかし、受けた側はしっかりと石に刻んで忘れてはいけない。
それを次の人に渡す。
自分だけの利を求める人生から他人へ利を与える人生。
損得よりも善悪で行動する。
成功よりも成長を目指す。
営業職の誇りはそこにある。
まとめ
赤ちゃんのような前向きの心を絶対に忘れていけません。
お客さまはその商品の想い、売る人の想いなどを無意識に感じ、お客さまはそれを欲しいと感じます。
自分が行ったことは廻りに巡って帰ってきます。
最大の学びは本物に触れることです。
お店、ホテル、演劇なんでもいいので定期的に一流に触れていきましょう。
受けた恩は石に刻み掛けた恩は水に流す。
損得よりも善意で行動する、成功よりも成長を目指して営業活動していきましょう。